熱を出して、ひとりで天井を見ていた夜。あるいは、家族の病気に立ち会って帰ってきた日の帰り道。
ふだんは一人が気楽で、不便だと思ったこともないのに。その日だけ、ふっと将来がこわくなることはありませんか。
そして翌朝には、いつもどおりに仕事へ行く。誰にも言わないまま、その気持ちだけが残る。
だから先に言っておきます。それは大げさではありません。ちゃんとした不安です。
ふだんは平気なんです。でも、熱を出した夜だけ、急にこわくなって
こんなことを言ったら重いと思われそうで、飲み込んだ経験がわたしにもあります。だから、先に肯定しておきたいのです。
わたしが婚活を始める前のことです。母が大きな病気をして、手術をすることになりました。
病院で説明を受ける場に付き添ったとき、わたし自身の家族について尋ねられました。
そのときにふと思ったのです。もし自分が将来病気をしたら、誰か一緒に話を聞いてくれる人はいるのだろうか、と。
この記事でお伝えしたい答えは、ひとつです。その不安は「寂しさ」ではなく「一緒に話を聞いてくれる人がいない」という具体的な不安だということ。
漠然としているうちは、こわいだけで終わります。でも形が見えると、今日からやれることが出てきます。
- ふだんは平気なのに、体調を崩した日だけ将来が不安になる
- 家族の病気に立ち会って、自分の番のことを考えてしまった
- 誰かに話すと「大げさ」と言われそうで、言えないままでいる
- 一人で生きる覚悟も、誰かと生きたい気持ちも、どちらもある
書いているのは、婚活を経て結婚した40代のわたしです。婚活には2年半かかり、結婚相談所は20社以上をくらべました。
その2年半の入り口にあったのが、さきほどの病院での出来事でした。順を追ってお話しします。
【結論】独身の将来が不安なのは「寂しさ」ではなく「隣に誰もいない」という具体的な不安です
先に結論からお伝えします。
独身の将来が不安になるとき、わたしたちは自分の気持ちを「寂しい」という言葉に押し込めてしまいがちです。
でも、よく見ると中身がちがいます。寂しさは気分の問題です。時間が経てば薄れるし、友達に会えば消えることもある。
一方で、体調を崩した日にやってくるあの感じは、消えません。あれは気分ではなく、状況の話だからです。
「熱が下がらないのに、薬を買いに行ける人がいない」。「検査の結果を聞く日に、一緒に座ってくれる人がいない」。
ここまで降ろすと、それはもう感情ではなく、事実の確認です。
| 感じていること | 「寂しさ」だとすると | 「具体的な不安」だとすると |
|---|---|---|
| 正体 | 気分・感情 | 状況・体制の不足 |
| いつ出るか | 夜・イベントの前後 | 体調を崩した日・家族の病気 |
| 消え方 | 時間や気晴らしで薄れる | 状況が変わらない限り残る |
| できる対処 | 気を紛らわせる | 体制をひとつずつ作る |
この表の右側に立てたとき、はじめて手が動きます。気晴らしでは解決しないものを、気晴らしで解決しようとしていたから、ずっとしんどかったのです。
寂しいだけ、で片づけてしまうと、自分を励ますしかなくなるんですよね。それで疲れてしまいます。
たとえば、同じ「将来が不安」でも、降ろしていくとこんな形になります。
- 高熱で三日動けなかったとき、水を買ってきてくれる人がいなかった
- 検査の再通知が届いたとき、その紙を見せられる相手がいなかった
- 手続きの書類で、続柄を書く欄に手が止まった
- 休みの日に、二日間だれとも声を交わさなかった
どれも、感情ではなく出来事です。出来事は数えられるから、こうして並べられるのです。
だからわたしは、この不安を「気のせい」にはしません。
わたしなら、こわいと思った日のことをメモに残します。消そうとせず、まず形を見ます。
- 不安の正体は「寂しさ」ではなく「隣に誰もいない」という状況
- 状況の話だから、気晴らしでは消えないのが当たり前
- 形が見えれば、体制をひとつずつ作るという道が出てくる
病院で、自分の家族について尋ねられた日のこと
わたしが婚活を始める前のことです。
母が大きな病気をして、手術をすることになりました。
病院で説明を受ける場に、わたしは付き添いました。そこで、わたし自身の家族について尋ねられました。
そのとき頭に浮かんだのは、母のことではありませんでした。
もし自分が将来病気をしたら、誰か一緒に話を聞いてくれる人はいるのだろうか。
それだけです。劇的なことは何も起きていません。誰かに泣きついたわけでもない。
ただ、それまで考えないようにしていたことが、目の前に置かれたという感じでした。
あの日のことを、わたしはいまでも感動的な思い出だとは思っていません。ただ、事実として覚えています。
この不安が、わたしが婚活を考えた理由のひとつになりました。
ここで大事なのは、「だからすぐ婚活しました」という話ではないことです。
そのあとも、わたしはしばらく何もしていません。不安を抱えたまま、ふつうに暮らしていました。
ただ、あの日以来、こわくなる瞬間に名前がつくようになりました。「これは、あの感じだ」と思えるようになった。
それだけでも、少し楽になります。名前がついた不安は、扱える不安です。
- 不安は「寂しさ」ではなく、説明を一緒に聞く人がいないという形で来た
- その場で何かを決めたわけではなく、しばらく抱えたままだった
- 名前がついてから、ようやく考えられるようになった
40代の独身女性が、ふだんは平気なのにある日だけ将来を怖がる理由
「ふだんは本当に平気なんです」。この感覚、わたしもよくわかります。
一人暮らしは気楽です。休みの日は好きな時間に起きられるし、食べたいものを食べられる。強がりではなく、本当に快適です。
ではなぜ、ある日だけこわくなるのか。理由はシンプルだと思っています。
理由1:元気なときは「自分で全部できる」が前提になっている
一人暮らしの快適さは、自分が動けることの上に成り立っています。
買い物も、手続きも、判断も、全部自分でできる。だから困らない。
その前提が崩れた瞬間だけ、ふだん見えていなかった部分が急に見えるのです。
一人が寂しいわけじゃないんです。動けないときのことが不安なんです
この違いは、周りにはなかなか伝わりません。伝わらないから、だんだん話さなくなってしまう。
理由2:家族の病気は「自分の順番」を見せてくる
親や家族が入院すると、書類を書き、説明を聞き、段取りをします。
そのとき、自分がいまやっていることを、将来は誰がやるのかという問いが自然に出てきます。
これは悲観ではなく、目の前で見たことからの素直な連想です。だから、感受性が強いからでも、ネガティブだからでもありません。
理由3:40代になると「保留」が効かなくなってくる
20代や30代前半のころは、将来の話を「そのうち考えよう」で置いておけました。
40代になると、置いておいた箱がいくつも目に入るようになります。急かされているのではなく、単に見えているだけです。
見えているものを見ないふりをするのは、けっこう体力を使います。だから疲れる。
| こわくなりやすい日 | そのとき本当に見えているもの |
|---|---|
| 高熱が出て動けない日 | 薬や食事を頼める相手がいるかどうか |
| 健康診断の再検査通知が来た日 | 結果を一緒に聞く人がいるかどうか |
| 家族の入院に付き添った日 | 自分のときの段取りを誰がするか |
| 連休で誰とも話さなかった日 | 近況を把握している人が何人いるか |
もうひとつ、40代の独身女性からよく聞くのが「気づいたら、自分のことを知っている人が減っていた」という感覚です。
友人は家庭を持ち、職場の人は入れ替わる。関係が切れたというより、少しずつ薄まっていく感じです。
- 近況を知っている人が、気づけば職場の数人だけになっていた
- 休日に予定がなくても、誰にも報告しないので誰も知らない
- 体調の変化に気づける距離の人が、身近にいない
これは誰のせいでもありません。ただ、放っておくと薄まる性質のものことは覚えておいて損がありません。
この右側の列が、この記事のテーマです。右側は、手を打てる欄だからです。
- 一人の快適さは本物。それを否定する必要はない
- こわくなるのは、動けない前提が一瞬だけ見えたとき
- ネガティブだからではなく、目にしたものからの自然な連想
独身の不安を「漠然」から「具体」に降ろすと、やれることが見えます
ここからが、この記事でいちばん渡したい部分です。
やることは難しくありません。紙とペンを用意して、10分だけ手を動かすだけです。
スマホのメモでもかまいません。誰にも見せないので、きれいに書く必要もありません。
ステップ1:こわくなった日を思い出して、場面だけ書く
気持ちは書きません。場面だけを書きます。
「高熱で三日寝込んだ」「母の付き添いで病院に行った」。これで十分です。
ステップ2:その場面で「いなくて困った役割」を書く
ここが要です。人ではなく、役割で書くのがコツです。
- 薬や食べものを届けてくれる人
- 説明を一緒に聞いて、あとで確認できる人
- いま自分がどこにいるか知っている人
- 連絡が取れないとき、様子を見に来られる人
「恋人がいない」「結婚していない」とは書かないでください。それは役割ではなく、肩書きだからです。
結婚してないから、で終わってしまって、そこから先が考えられません
肩書きで書くと、そこで話が止まります。役割に分けると、埋められる欄が出てきます。
ステップ3:役割ごとに、いまお願いできる人を書き出す
ひとつの役割に対して、思いつく名前を全部書きます。ゼロの欄があってもいいです。
ここで多くの人が気づきます。思っていたよりゼロの欄は少ない、ということに。
| 役割 | いまお願いできる人 | 足りているか |
|---|---|---|
| 物を届けてくれる | 友人・きょうだい・宅配 | 足りている |
| 説明を一緒に聞く | (空欄になりやすい) | 足りていない |
| 居場所を知っている | 職場・友人 | 半分 |
| 異変に気づける | (空欄になりやすい) | 足りていない |
ステップ4:空欄が1つか2つに絞れたら、そこだけ考える
全部を一度に埋めようとしないでください。不安は総量ではなく、空欄の数で減ります。
書き出すときに、つまずきやすい書き方が3つあります。
- 気持ちを書いてしまう(「こわかった」ではなく「三日動けなかった」と書く)
- 肩書きで書いてしまう(「独身だから」ではなく「説明を一緒に聞く人がいない」と書く)
- 一気に全部を埋めようとする(今週やるのは1欄だけで十分)
この3つを避けるだけで、メモが一気に使えるものになります。
わたしなら、まず「異変に気づける人」の欄から手をつけます。ここがいちばん、今日できることが多いからです。
- こわくなった日の「場面」だけを書く
- その場面で足りなかった「役割」を書く
- 役割ごとに、いまお願いできる人を書き出す
- 空欄が残った1〜2個だけを、これからの課題にする
これをやると、多くの場合不安の正体は「全部」ではなく「ここだけ」だったとわかります。
全部がこわいと思っている状態は、いちばんしんどい状態です。だから、まず減らします。
【注意】結婚は、独身の将来不安をゼロにする手段ではありません
ここは、正直に書いておきたい章です。
婚活を扱うブログでこう書くのは変に見えるかもしれません。それでも書きます。
結婚しても、この不安はゼロにはなりません。
相手が先に亡くなることもあります。相手が入院して、こちらが付き添う側になることもあります。
夫婦でも、心細い日はふつうにあります。隣に人がいても、不安がなくなるわけではありません。
結婚すれば安心できるんだと、ずっと思っていました
結婚すれば安心、と書いてある記事をわたしは信用していません。安心は、結婚の付属品ではないからです。
だから、結婚を保険として選ぶのは、わたしはすすめません。
保険として選ぶと、相手を条件で見ることになります。そして、その視線はたいてい相手に伝わります。
| 結婚を「保険」にすると | 結婚を「一緒にいたい人」で選ぶと | |
|---|---|---|
| 相手の見方 | 条件が足りているか | 一緒に過ごして楽か |
| 不安への効果 | 不安は形を変えて残る | 不安は残るが、共有できる |
| うまくいかない時 | 裏切られた気持ちになる | 話し合う相手として見られる |
では、結婚には意味がないのか。そうは思いません。
変わるのは、不安の量ではなく不安を一人で持つか、二人で持つかです。
これは小さな違いに見えて、実際にはけっこう大きい違いだと思います。
そしてもうひとつ。独身でいることは、不幸ではありません。
一人で生きると決めている人が、この不安に向き合っていないわけでもありません。むしろ、ちゃんと準備している人をたくさん知っています。
結婚しても残るものを、先に書いておきます。
- 相手が入院すれば、こちらが説明を聞く側になる
- 相手にも体調の波があり、頼れない時期がある
- どちらかが先に一人になる日は、いつか来る
だからこそ、備えと結婚は別の話だと思っています。結婚しても、備えは必要です。
- 結婚すれば将来の不安が消える、という言い方
- 独身のままだと不幸になる、という決めつけ
- いま動かないと間に合わなくなる、という急かし方
独身のままでもできる備えがあります
ここからは、結婚するかどうかと関係なく、今日から手をつけられることを並べます。
細かい制度の話は、状況によって扱いが変わります。ここでは一般的な考え方だけをお伝えして、断定はしません。
備え1:緊急連絡先を「複数」にしておく
職場や病院で書く緊急連絡先が、親だけになっていませんか。
親は、いずれ連絡先として機能しなくなる日が来ます。だからわたしなら、いまのうちに二人目・三人目を決めておきます。
相手にひとこと「もしものとき、名前を書かせてね」と伝えておくだけでも違います。
備え2:入院や手続きで「保証人」を求められる場面を知っておく
入院や施設の利用、賃貸の契約などでは、保証人や身元引受人を求められることがあります。
ただし、求められる範囲や代わりの方法は、病院や事業者によってかなり違います。
だからここでは「絶対にこうなる」とは書きません。わたしなら、かかりつけの病院や住んでいる自治体の窓口で、先に聞いておきます。
保証人って、独身だとどうなるんでしょうか
想像でこわがるより、一度聞いてしまうほうが早いです。聞くこと自体にお金はかかりません。
備え3:話を聞いてくれる人を「一人」にしない
これがいちばん大事だと思っています。
話し相手が一人しかいないと、その人の生活が変わった瞬間に、相談先がゼロになります。
だから、種類の違う相手を持っておきます。仕事の話ができる人、健康の話ができる人、何も話さなくていい人。
- 昔からの友人(連絡が途切れていても再開できる相手)
- 近所や習い事など、生活圏が重なる人
- 職場で、体調の変化に気づける距離の人
- 親・きょうだい以外の親戚
備え4:お金と情報の置き場所を、自分で把握しておく
加入している保険、口座、契約しているサービス。一枚の紙にまとめてあるだけで、いざというとき自分がいちばん助かります。
これは誰かのためというより、自分のための備えです。動けない日に探しものをするのは、かなりつらいです。
一枚にまとめておくと便利なのは、このあたりです。
- 加入している健康保険・医療保険と、連絡先
- 使っている口座と、引き落としが集中している日
- 毎月払っているサブスクや契約の一覧
- かかりつけの病院と、飲んでいる薬
完璧でなくてかまいません。思い出さなくてもいい状態にしておくことのほうが大事です。
備え5:体調を崩した日の「初動」を決めておく
熱が出てから考えると、判断力が落ちています。だから元気なうちに決めておきます。
| 決めておくこと | 決めておくと起きること |
|---|---|
| 夜間・休日に行ける病院 | 調べる時間と迷いがなくなる |
| 食料や飲み物を届けてもらう手段 | 動けなくても数日しのげる |
| 最初に連絡する相手 | ためらいなく連絡できる |
| 連絡が途絶えたら誰に伝わるか | 気づいてもらえる状態になる |
- 緊急連絡先を二人目まで決めて、本人に伝える
- 保証人まわりは想像せず、窓口に一度だけ聞く
- 話を聞いてくれる人の種類を増やす
- 体調を崩した日の初動を紙に書いておく
ここまでやると、不安の何割かは、結婚とは無関係に減ります。
そして、減ったあとに残るものがあります。次の章は、その残りの話です。
それでも「誰かと生きたい」と思ったなら
備えをひととおり整えたあとにも、残るものがあります。
それは「同じ話を、最初から最後まで一緒に聞いてくれる人がほしい」という気持ちです。
友人にも相談できます。きょうだいにも頼めます。でも、その人たちには別の生活があります。
毎回同じ人が、最初から一緒にいる。それを望むのは、わがままではありません。
その気持ちは甘えなんじゃないか、と自分を責める人がとても多いです。わたしは、甘えではないと思っています。
ただ、順番は間違えないでほしいです。
一人で生きる準備を進めながら、並行して考えていいということ。どちらかを選んでから、もう片方に進む必要はありません。
準備をしている人は、相手を選ぶときに焦りません。焦らない人は、だいたいうまくいきます。
もし「話を聞いてみるところから始めたい」と思ったら、相談所の無料相談は、その練習にちょうどいい場です。
無料相談で話すことは、難しく考えなくて大丈夫です。
- いまの生活で、困っていないことと困っていること
- どんな時間の過ごし方を一緒にしたいか
- 仕事や住まいを、どこまで変えられるか
- いつまでに何を決めたいか(決めなくてもいい)
入会の場ではなく、自分の考えを言葉にしてみる場だと思ってください。話してみて違うと思ったら、帰ればいいだけです。
※話を聞くだけでも大丈夫です。いま決める必要はありません。
- 一人で生きる備えは、婚活をしていても無駄にならない
- 備えがある人ほど、相手選びで焦らずに済む
- どちらかに決めてから動く必要はない
相談所そのものの比べ方は、アラフォー向け結婚相談所の比較記事にまとめています。急がなくていいので、気が向いたときに。
わたしが婚活を考えた理由は、これでした
最後に、わたしの話を少しだけ足します。
婚活を考えた理由のひとつは、病院で自分の家族について尋ねられた、あの日の不安でした。
でも、理由はそれだけではありません。
わたしは、親やきょうだい以外の、自分の家庭がほしかったのです。
そして、自分が結婚して子どもを産んだら、祖父母や親が喜んでくれるだろうと思っていました。
不安だけで動いたわけではない、ということです。ほしいものがあったから続けられました。
とはいえ、順調だったわけではありません。
マッチングアプリでは30人とやり取りをして、一度も会えませんでした。
長く連絡のなかった友人から「久しぶり、元気?」と来ると、「あ、結婚の報告かな」と先に思ってしまう。
あの誰にも選ばれない孤独は、いまでも言葉にするとちくりとします。
同じ感じは、きょうだいや友人に先を越されたときにも来ます。そのしんどさは先を越された結婚が苦しいときの記事に書きました。
それでも、たった一人くらいは自分を好きになってくれる人がいる。そこだけは、なぜか信じていました。
結果として、婚活には2年半かかりました。結婚相談所は20社以上をくらべました。
その2年半で学んだことがあるとすれば、不安は動く理由にはなるけれど、続ける理由にはならないということです。
だから、いま不安を抱えているあなたに言いたいのは、「不安だから結婚しましょう」ではありません。
その不安を、まず言葉にしてください。言葉にすると、やれることとやれないことが分かれます。
そのうえで、まだ「誰かと生きたい」が残っていたら。そのときに考えれば、十分間に合います。
- 不安は動き出すきっかけにはなるが、続ける力にはならない
- 続けられたのは、ほしいものがはっきりしていたから
- うまくいかない期間は、思っているより長くても大丈夫
同じ時期のことはアラフォー婚活の体験記に、夜の孤独の話は40代の独身のさみしさについての記事に書いています。
独身女性の将来の不安によくある質問
独身の将来が不安になるのは、わたしだけでしょうか
いいえ。とくに体調を崩した日や、家族の病気に立ち会った日に不安が出るのは、よく聞く形です。ふだん平気なのにその日だけこわくなるのは、動けることを前提に暮らしていたからで、性格の問題ではありません。
この不安を人に話すと「大げさ」と言われそうで怖いです
言い方を変えると伝わりやすくなります。「将来が不安」ではなく「入院したときに説明を一緒に聞いてくれる人がいない」と具体的に言うと、相手も状況として受け取れます。わたしなら、まず場面の話として伝えます。
一人暮らしで病気になったとき、心細さを減らす方法はありますか
元気なうちに初動を決めておくのがいちばん効きます。夜間に行ける病院、食べものを届けてもらう手段、最初に連絡する相手。この3つを紙に書いておくだけで、熱が出た日の判断がぐっと楽になります。
入院のときの保証人は、独身だとどうなるのでしょうか
求められる範囲や代わりの扱いは、病院や事業者によってかなり違います。ここで断定はできません。想像でこわがるより、かかりつけの病院や自治体の窓口に一度たずねておくほうが早くて確実です。聞くこと自体にお金はかかりません。
結婚すれば、この不安はなくなりますか
なくなりません。相手が先に亡くなることもありますし、夫婦でも心細い日はあります。変わるのは不安の量ではなく、一人で持つか二人で持つかという点です。結婚を保険として選ぶのは、わたしはすすめません。
一人で生きる準備をしながら、婚活も考えてよいのでしょうか
もちろんです。むしろ並行するほうが健全だと思っています。備えがある人は相手選びで焦らずに済みますし、婚活をやめたときにも準備だけは残ります。どちらかに決めてから動く必要はありません。
40代から婚活を始めるのは遅いですか
遅いかどうかより、続けられる理由があるかどうかのほうが効いてきます。わたし自身、40代になってから2年半かかりました。時間はかかりましたが、途中でやめなかった理由は不安ではなく、ほしいものがあったからでした。
親の介護と自分の将来、両方が不安でどうしていいかわかりません
同時に考えると必ずあふれます。まずは場面ごとに分けて、足りない役割を書き出してみてください。介護と結婚を並行して考える話は、アラフォー一人っ子長女の婚活の記事にもまとめています。
【まとめ】独身の将来の不安は、言葉にした瞬間から扱えるものになります
最後にもう一度だけ、大事なところをまとめます。
- その不安は寂しさではなく「隣に誰もいない」という具体的な不安
- ふだん平気なのは強がりではなく、動ける前提が崩れた日だけ見えるから
- 場面と役割に分けて書き出すと、空欄は思ったより少ない
- 結婚は不安をゼロにする手段ではないし、独身は不幸ではない
- 備えと婚活は、並行して進めていい
あなたが体調を崩した日に感じたあの気持ちは、大げさでも、弱さでもありません。
ちゃんとした不安です。わたしなら、それを「気のせい」にはしません。
今日できる一歩は、ひとつだけで十分です。
こわくなった日の場面を、1行だけメモに書いてみてください。
それだけで、漠然としていたものが、明日には形のあるものに変わっています。
急がなくて大丈夫です。今日書けなければ、書けそうな日に書けばいいと思います。
そして、備えを進めながらでかまいません。「誰かと生きたい」がまだ残っていたら、そのときに動けば間に合います。
※一人で生きる準備を進めながら、並行して考えて大丈夫です。











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