朝、パソコンを開いて、閉じて、一日が終わる。
今日声を出したのは、会議の「はい」と、コンビニの「袋いりません」だけでした。
それで「職場に出会いがない」と検索したのだと思います。働き方を変えないと、わたしは結婚できないのか。この記事が答えるのは、その一点です。
- 職場が女性ばかり、または既婚者ばかりで、同世代の独身男性がいない
- 在宅勤務になってから、人と顔を合わせる日が週に何日あるか思い出せない
- 転職すれば変わるのかもしれない、と一度は求人サイトを開いた
仕事は変えなくていいです。変えるのは、出会いを「仕事の副産物」として期待するのをやめることだけです。
かつて職場は「毎日・自動的に・同世代と会える」唯一の装置でした。在宅勤務でその装置が動かなくなった。つまり出会いがないのは、あなたの魅力の問題ではなく、装置が消えた構造の問題です。
だからやることは、魅力を磨き直すことではありません。消えた装置を、自分の手で作り直すことです。曜日と時間を決めて、人と会う枠を生活に埋め込む。それだけで数は戻ります。
「今週、誰とも話してない」と気づく日があっても、自分を責めなくて大丈夫です。責める前に、予定表を疑ってみてください。
この記事では、感想ではなく公的な統計で話を進めます。総務省の通信利用動向調査、国土交通省のテレワーク人口実態調査、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査を、2026年9月20日に一次資料まで当たって確認しました。
そして確認できなかったことは「確認できませんでした」と書きます。実際、この記事では3つ、はっきり見つからなかったものがあります。
枠の作り方を一人で決めきれないなら、ラポールアンカーの無料カウンセリングのように、入会を決めずに相談だけできる窓口を使うのが早いです。
※聞くだけで帰って大丈夫です。その場で決める必要はありません。
| 調べたこと | 結果 | 確認元 |
|---|---|---|
| テレワークを導入している企業の割合 | 47.3%(確認済み) | 総務省 令和6年通信利用動向調査 |
| 働く人のテレワーク実施率 | 全国15.6%(確認済み) | 国土交通省 令和6年度テレワーク人口実態調査 |
| 夫婦が職場で知り合った割合の推移 | 35.0%→21.4%(確認済み) | 国立社会保障・人口問題研究所 第16回出生動向基本調査 |
| 在宅勤務の独身者の交際率・結婚率 | 確認できませんでした | — |
| 「出会い目的で転職した人」の割合 | 確認できませんでした | — |
| 2021年より新しい出会いのきっかけ統計 | 確認できませんでした | —(次回調査は未公表) |
「職場に出会いがない」のは魅力の問題ではない|消えたのは装置です
まず、いちばんつらい誤解をほどきます。
「出会いがない」と検索する人の多くが、心のどこかで「出会えないのは自分に何かが足りないからだ」と思っています。わたしもそう思っていました。
でも、違います。あなたの生活から、出会いを生産していた設備が撤去されただけです。
職場は「毎日・自動的に・同世代と会える」唯一の装置だった
職場という装置には、婚活の場にはない性能が3つありました。
- 頻度が高い:週5日、毎日顔を合わせる。関係が育つのに必要な回数が、勝手に積み上がる
- 選別がいらない:探さなくても、同世代がすでにそこにいる。検索も申し込みも不要
- 素の自分を見てもらえる:プロフィールではなく、働いている姿で人柄が伝わる
この3つを同時に満たす場所は、大人になるとほかにありません。だから職場は「唯一の装置」だったのです。
装置が止まると、努力の量ではなく「母数」が消える
ここが大事なところです。装置が止まって減るのは、あなたのやる気ではありません。会う人の母数です。
母数がゼロなら、どれだけ感じのいい人でも、どれだけ丁寧に生きていても、何も起きません。掛け算は、ゼロを掛けた瞬間にゼロになります。
逆に言えば、母数さえ戻せば話は元に戻ります。魅力を上げる前に、分母を上げる。順番はこれです。
そしてこの「分母を上げる」は、転職しなくてもできます。それをこのあと具体的に書きます。
出会いがないのは能力の問題ではなく設備の問題。直すべきは自分ではなく、週の予定表です。
職場での出会いは本当に減ったのか|国の調査で確認しました
「装置が消えた」は、わたしの感想ではありません。2026年9月20日に、国の調査を3つ当たって確認しました。
①企業の47.3%がテレワークを導入している(総務省)
総務省の令和6年通信利用動向調査報告書(企業編)を確認しました。常用雇用者100人以上の企業を対象にした、統計法に基づく国の調査です。
- テレワークを「導入している」企業は47.3%(調査時点:令和6年8月末)
- コロナ前の令和元年は20.1%。令和2年に47.4%へ跳ね上がった
- 導入形態は「在宅勤務」が90.9%で最多
20.1%から47.4%へ。たった1年で、働く場所の常識が入れ替わりました。そしてその9割は在宅勤務、つまり「誰にも会わない働き方」です。
なお令和6年の47.3%は、前年の49.9%から2.6ポイント下がっています。出社に戻す会社も出てきているということです。ただしコロナ前の水準には遠く、元には戻っていません。
②働く人のテレワーク実施率は全国15.6%(国土交通省)
会社が導入していることと、自分が実際にやっていることは別です。そこで働く人側の調査も見ました。
国土交通省の令和6年度テレワーク人口実態調査(調査結果の概要)です。2024年10月に全国4万人へ行った調査で、雇用されて働く人の有効回答は36,219人です。
| 年度 | 全国 | 首都圏 |
|---|---|---|
| 令和3年度 | 21.4% | 36.2% |
| 令和4年度 | 18.8% | 31.6% |
| 令和5年度 | 16.1% | 28.0% |
| 令和6年度 | 15.6% | 27.2% |
直近1年間にテレワークをした人の割合です。全国では15.6%、首都圏では27.2%。首都圏は4人に1人以上がテレワーク経験者ということになります。
数字は年々下がっていますが、報告書はこれを「コロナ禍からのより戻しは見られるが、従前よりは高い水準にあり、定着傾向」と説明しています。完全には戻らない、というのが国の見立てです。
15.6%って、思ったより少ないです。まわりはみんな在宅なのに。
全国平均だからです。首都圏だと27.2%。それにあなたの業界や職種が偏っていれば、体感はもっと高くなります。全国平均より、自分の半径5メートルが実態です。
③夫婦が職場で知り合った割合は35.0%→21.4%へ(出生動向基本調査)
ここがこの記事の核心です。実際に結婚した夫婦は、どこで知り合っているのか。
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)に、「夫と妻が知り合ったきっかけ」の集計があります。報告書のグラフデータ(図表5-2-2)から、元の数値をそのまま拾いました。
| 調査年 | 職場や仕事で | 友人・兄弟姉妹を通じて | 見合い | ネットで |
|---|---|---|---|---|
| 1982年 | 25.3% | 20.5% | 29.4% | — |
| 1992年 | 35.0% | 22.3% | 15.2% | — |
| 2002年 | 32.9% | 29.2% | 6.9% | — |
| 2015〜2018年に結婚 | 28.2% | 27.0% | 8.6% | 6.0% |
| 2018〜2021年に結婚 | 21.4% | 25.9% | 9.0% | 13.6% |
見てください。職場での出会いは1992年の35.0%がピークで、直近では21.4%まで落ちています。ピーク時から13.6ポイントの減少です。
入れ替わるように伸びたのがネットです。6.0%から13.6%へ、わずか3年で倍以上になりました。
つまり「職場で出会って結婚する」は、もう多数派ではありません。あなたが少数派なのではなく、職場で出会える人のほうが減っているのです。
30代後半以降で結婚した人ほど、職場以外で出会っている
同じ調査には、妻の初婚年齢別の内訳(図表5-2-3)もあります。2018〜2021年に結婚した夫婦のうち、妻が35歳以上だったケースを抜き出しました。
| 知り合ったきっかけ | 妻が35歳以上で結婚 |
|---|---|
| 見合い(結婚相談所などを含む) | 26.9% |
| 友人・兄弟姉妹を通じて | 25.0% |
| 職場や仕事で | 17.3% |
| ネットで | 11.5% |
| 街なかや旅先で | 9.6% |
全体では21.4%あった職場が、35歳以上では17.3%まで下がります。代わりに1位が見合い、2位が友人の紹介です。
この2つに共通するのは、どちらも「誰かが意図的に会わせている」ルートだということ。偶然ではなく、設計された出会いです。
ただし正直に書いておきます。この35歳以上の集計は対象がわずか52組で、母数が小さい参考値です。細かい順位より、「年齢が上がるほど偶然の比率が下がる」という方向だけ受け取ってください。
確認できなかったこと3つ
- 在宅勤務の独身者の交際率・結婚率:テレワークと恋愛・結婚を結びつけた公的調査は見つかりませんでした
- 「出会い目的で転職した人」の割合:転職理由の統計に、この項目はありません
- 2021年より新しい出会いのきっかけ統計:出生動向基本調査は5年おきで、第16回(2021年)が最新です
ネット上には「在宅勤務の人の◯割が恋人なし」といった数字が出回っていますが、出典をたどれるものは見つけられませんでした。この記事では使いません。
企業の47.3%がテレワークを導入し、その90.9%が在宅勤務。夫婦が職場で知り合う割合は35.0%から21.4%へ。職場という装置は、実際に縮んでいます。
職場に出会いがない3つのパターン|打つ手は全部違います
「職場に出会いがない」とひとことで言っても、中身は3種類あります。
ここを混ぜたまま対策すると、効かない手を選びます。まず自分がどれかを決めてください。
| 型 | 状態 | 本当の不足 | 打つ手 |
|---|---|---|---|
| A 女性比率型 | 看護・介護・保育・事務など、周りが女性ばかり | 異性の母数 | 職場の外に母数を作る |
| B 既婚者型 | 男性はいるが全員既婚、または年齢が離れている | 独身の同世代 | 年齢と独身が保証された場へ |
| C 在宅型 | 在宅勤務で、そもそも人と物理的に会わない | 接触の機会そのもの | 週の予定に「会う枠」を固定 |
A 女性比率型|「女性ばかりの職場」は分母がゼロに近い
Yahoo!知恵袋に、こういう質問が実際にありました。25歳女性の投稿です。
「女性しかいない職場で働いてる25歳女です」。中学から大学までずっと女子校・女子大で、異性と出会う機会が全くない。将来ひとりになるのが怖い、と書かれていました。
これは努力ではどうにもならない型です。分母がゼロなら、掛け算は何を掛けてもゼロだからです。
この型の人がやりがちなのが、「職場の飲み会に頑張って出る」という対策です。でも、女性しかいない職場の飲み会に行っても、参加者は女性です。分母は変わりません。
- 効かない手:社内の集まりに顔を出す/社内の人脈を広げる
- 効く手:職場の外に、異性がいることが確実な場を1つ作る
- いちばん早い手:同世代の独身が集まる仕組み(相談所・アプリ・紹介)に登録する
わたしの職場、20人中18人が女性です。残り2人は上司で既婚。もう詰んでますよね。
詰んでません。その職場で探すのをやめればいいだけです。詰むのは、無い場所で探し続けたときです。
B 既婚者型|男性はいるのに、全員が対象外
Aより厄介なのがこの型です。目の前に男性はいる。だから「出会いがない」と言い切れず、期待が残り続けます。
40代前後になると、同世代の男性はだいたい結婚しています。独身の人は年下か、かなり年上か、あるいは職場で唯一の独身として周囲にずっと見られている人です。
この型でいちばん消耗するのは、「もしかしたら」を何年も持ち続けることです。飲み会の席順、ふとした優しさ、既読のつくスピード。全部を材料にして、動かないまま時間が過ぎます。
- 効かない手:「いい人が異動してくるかも」と待つ
- 効かない手:既婚者に優しくされて、気持ちの置き場所にしてしまう
- 効く手:職場の男性を「同僚」に分類し直し、候補リストから外す
冷たく聞こえるかもしれません。でも候補から外した瞬間に、職場が居心地のいい場所に戻ります。期待がなくなると、人はちゃんと優しくなれます。
もし今、すでに職場の誰かを好きになっていて苦しいなら、それは別の問題です。職場の人を好きになって辛いときの対処法のほうが、いま読むべき記事かもしれません。
C 在宅型|会っていないのだから、起きるはずがない
在宅ワークの孤独について、実在の投稿がありました。独身で一人暮らし、クリエイティブ系の在宅勤務をしている方の「在宅ワークの孤独感、どうしてますか?」という質問です。
一人の作業は性に合っている。でも出社している社員のチャットで、お土産やペットの雑談を見ると、家で一人でいる自分がさみしくなる——そう書かれていました。
これは恋愛以前の話です。雑談が消えると、人と親しくなる入口そのものが消えます。
在宅勤務は悪いものではありません。通勤時間が消え、体力が残り、時間の自由が増えます。むしろ婚活には有利な条件です。浮いた時間を使えるからです。
問題は、その浮いた時間が自動では使われないことです。
- 効かない手:気が向いたら外に出る
- 効く手:曜日と時間を決めて、先に予定に入れる
- 前提:通勤という強制力は、もう戻ってこない
A(女性ばかり)=外に場所を足す/B(既婚者ばかり)=職場を候補から外す/C(在宅)=週に会う枠を固定する。型が違えば、効く手も違います。
出会いのために転職すべき?|わたしの答えは「勧めません」
「出会いがない 転職」で検索する人は、たくさんいます。実際に、こんな質問が知恵袋にありました。
20代後半の女性が「出会いの多い職場ってありますか?」と投稿していました。6年勤めた会社を辞めて転職活動中。前職は40代中心の小さな会社で出会いがなかった。街コン・婚活パーティー・結婚相談所・アプリを試したがうまくいかず、営業職・エンジニア・派遣事務のどれかで出会いを増やせないか、と書かれています。
切実だと思いました。そしてわたしの答えは「出会いのための転職は勧めません」です。
理由① 毎日8時間の満足度を、確率のために差し出すことになる
出会いを基準に選ぶと、本来の軸が全部後ろに下がります。
- 仕事内容が自分に合うか
- 通勤時間と働き方
- 給与と、一緒に働く人
その結果、合わない仕事を選んでしまうと、平日の毎日が削られます。
そして仕事で消耗した人は、婚活ができません。これは本当にそうです。疲れた夜に、知らない人と会う約束は入れられません。
出会いのための転職は、うまくいかなかったとき出会いも仕事も両方失います。片方を賭けて片方を取る話ではなく、両方を同時に賭ける話なのです。
理由② 入ってみて「独身の同世代がいる」保証はどこにもない
求人票には、社員の未婚率も、同世代の独身男性が何人いるかも書いてありません。「男性が多い業界」は分かっても、「独身の同世代が多い職場」は入るまで分かりません。
男性が多い職場に入ったのに、配属された部署は全員既婚だった。あるいは年齢層が20代前半と50代に割れていた。これは普通に起こります。
- 求人票で分かること:業種・職種・給与・勤務地・おおよその男女比
- 求人票で分からないこと:未婚率・年齢構成・自分の部署の顔ぶれ
- 入社後に変えられないこと:配属先、異動のタイミング
つまり当たり外れが自分では選べない賭けです。しかも一度入ったら、すぐには引き返せません。
比べてみてください。結婚相談所やマッチングアプリなら、相手は全員が独身で、結婚を前提に登録している人です。相談所であれば独身証明書の提出が前提になっています。同じ「出会いの確率を上げる」なら、こちらのほうが確実です。
理由③ 40代の転職は、転職そのもののハードルが上がる
20代の転職と40代の転職は、難易度が違います。求められる経験の幅が狭くなり、条件を落とさないと決まりにくくなる。これは多くの人が実感しているところだと思います。
そのハードルを、出会いという不確実な理由のために越えるのは、割に合いません。
しかも婚活には時間がかかります。転職活動と婚活を同時に走らせると、どちらも中途半端になります。片方ずつやったほうが、結局は早いです。
| 比べる軸 | 出会いのための転職 | 出会いの場を足す |
|---|---|---|
| 相手が独身か | 分からない | 確実(相談所は証明書あり) |
| 始めるまでの時間 | 数か月 | 今日〜数日 |
| 失敗したときの損失 | 仕事と収入 | 登録料と時間 |
| やり直しやすさ | 低い | 高い |
| 今の生活への影響 | 大きい | 小さい |
ただし、別の理由で転職したいなら止めません
ここは誤解されたくないので、はっきり書きます。
今の仕事が合っていない、評価されていない、体がもたない、給与が足りない。そういう理由で転職したいなら、転職してください。わたしが止める理由はひとつもありません。
わたしが勧めないのは、「出会いを主な理由にする」転職だけです。理由の順番の話をしています。
- 止めない転職:仕事内容・待遇・働き方・人間関係を変えたい
- 止めない転職:在宅で心が削られていて、出社したい
- 勧めない転職:仕事に不満はないが、出会いのために動く
そして、仕事の理由で転職するなら、結果として出会いが増えることはあります。それは歓迎すべきおまけです。おまけを目的にしないでください、というだけの話です。
正直、転職したい理由の8割は出会いで、2割は今の仕事への不満かもしれません。
なら、その2割を紙に書き出してみてください。書いてみて2割が10割に育つなら転職の話です。育たないなら、出会いの場を足すほうが早いです。
出会いを理由にした転職は勧めません。求人票には未婚率が載っていないからです。ただし仕事そのものの理由なら、止めません。順番を間違えないでください。
職場の出会いに賭けるリスク|社内恋愛は逃げ場がない
社内恋愛は否定しません。実際に結婚している人はたくさんいます。ただ、コストが見えにくい選択肢です。そこだけ正確に伝えておきます。
終わったあとも、毎日会わなければいけない
社内恋愛の最大の特徴は、関係が終わっても関係が終わらないことです。
アプリや相談所で会った人なら、合わなければ連絡を止めればそれで終わります。二度と会いません。
でも社内だと違います。翌日も、その次の日も、同じ画面に名前が並びます。会議で発言を聞き、誰かとの雑談を耳にし、退職するまでそれが続きます。
- 片思いのまま終わった場合:気持ちを抱えたまま、毎日その人と仕事をする
- 付き合って別れた場合:社内に「知っている人」がいて、噂が回ることがある
- 相手が結婚した場合:報告を職場で聞かされ、祝わなければいけない
どれも、逃げ場がありません。これが、わたしが「職場に賭けきらないほうがいい」と考える理由です。
実は今、職場に気になる人がいます。でも何も進んでいなくて、ずっと苦しいです。
それ、この記事の外側の話です。すでに始まってしまった気持ちの扱い方は別にまとめてあるので、そちらを読んでください。無理に消そうとしなくて大丈夫です。
もう好きになっている場合は、別の記事へ
この記事は「そもそも出会いがない」段階の話です。もし気持ちがすでに動いているなら、扱い方がまるで違います。
- 職場の誰かを好きになって、毎日が苦しい → 職場の人を好きになって辛いときの対処法
- 好きだった人が結婚すると知って、立て直せない → 職場の好きな人が結婚してショックなときの気持ちの整理
先にそっちを読んでください。気持ちが片づいていない状態で新しい場所に出ても、比べてしまうだけです。
終わっても毎日顔を合わせ続けるから。逃げ場がない場所に希望を置くと、うまくいかなかったとき、恋も職場も同時に失います。
テレワークで出会いがない人へ|週に「人と会う枠」を作る
「積極的になりましょう」「行動しましょう」は、動けない人には効きません。効くのは「何曜日の何時か」を先に決めてしまうことだけです。
なぜ「気が向いたら」では一生動けないのか
通勤していた頃は、動かなくても人に会えていました。電車に乗れば人がいて、会社に着けば同僚がいた。意思がなくても接触が起きる仕組みがあったのです。
在宅勤務は、その仕組みを全部外しました。だから「会う」が、意思の力だけで支えられる作業になったのです。
意思は毎日ぶれます。疲れている日、気分が落ちている日、雨の日。ぶれるものに大事な予定を任せてはいけません。
だから曜日と時間で固定します。「毎週水曜の19時」と決めれば、その日の気分は関係なくなります。歯磨きをするのに毎回やる気を出さないのと同じです。
週に固定する枠は3つだけ
増やしすぎると続きません。この3つで十分です。
| 枠 | いつ | やること | 所要 |
|---|---|---|---|
| ①連絡の枠 | 平日の朝、仕事開始前 | アプリや相談所の連絡を返す・申し込む | 10分 |
| ②外に出る枠 | 決まった曜日の夕方 | 用事を作って必ず外出(カフェ・ジム・習い事) | 60〜90分 |
| ③人と会う枠 | 土日のどちらか、決めたほう | 実際に人と会う(お見合い・デート・友人経由) | 2時間 |
ポイントは③が空いた週でも、①と②は必ずやることです。会う相手がいない週にも枠を回しておくと、相手ができたとき、そこに入れるだけで済みます。
1週間の具体例(在宅勤務・平日フルタイム)
| 曜日 | 固定する予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 月〜金 8:50 | 連絡を10分だけ返す | 途切れさせない |
| 水 18:30 | 外出(歩いて行けるカフェで30分) | 家から出る習慣 |
| 金 21:00 | 翌週の会う予定を1件入れる | 先に日程を埋める |
| 土 14:00 | 人と会う枠(空でも予定として確保) | 枠を消さない |
| 日 | 何も入れない | 回復日 |
日曜を空けているのはわざとです。休みを潰す設計にすると、3週間で止まります。
水曜の外出って、誰かに会うわけじゃないですよね。意味あるんですか。
あります。外に出る筋肉を落とさないためです。何週間も家にいた状態から、いきなり初対面の人と会うのはきついんです。助走だと思ってください。
やってはいけない決め方3つ
- 「時間ができたら」で決める:在宅勤務は時間ができても予定が入りません。先に入れてください
- 週4回以上入れる:最初の2週間は続きます。3週目に全部崩れます
- 成果で判定する:「会えたか」ではなく「枠を回したか」で判定してください
3つ目がいちばん大事です。結果は相手がいて初めて決まるので、自分では動かせません。自分で動かせるのは、枠を回したかどうかだけです。
気合いではなく曜日と時間で決める。①朝10分の連絡枠 ②週1の外出枠 ③週末の会う枠。判定は「会えたか」ではなく「枠を回したか」。
職場の出会いの代わりになる3ルート|40代からの比較
職場の代わりになる候補は、現実的には3つしかありません。どれが正解かではなく、どれがあなたの枠に入るかで選んでください。
| ルート | 相手の独身 | 会うまでの速さ | 費用感 | 向いている型 |
|---|---|---|---|---|
| マッチングアプリ | 自己申告 | 速い | 月数千円 | A・C(自分で動ける人) |
| 結婚相談所 | 独身証明書で確認 | 中 | 入会金+月会費 | B・C(相手の本気度を担保したい人) |
| 友人の紹介・趣味 | ほぼ確実 | 遅い | ほぼ無料 | A(人脈がある人) |
40代前後なら、相談所を軸にするのが現実的な理由
さきほどの出生動向基本調査を思い出してください。妻が35歳以上で結婚した夫婦の1位は、見合い(26.9%)でした。
これは偶然ではありません。年齢が上がるほど、「結婚したい人だけが集まっている場所」の効率が効いてくるからです。
- 相手が独身であることが、書類で確認されている
- 相手も結婚を前提にしている(交際の目的を確認する手間がない)
- 会うまでの段取りを、間に入る人がやってくれる
在宅勤務で人と話す量が減っている人ほど、段取りを代わりにやってくれる仕組みは効きます。自分の気力を、会う時間だけに使えるからです。
相談所とアプリは、どちらか一方を選ぶ必要もありません。費用と時間の分岐点については結婚相談所とマッチングアプリの併用にまとめてあります。
どの相談所を見るかで迷うなら、アラフォー向けの結婚相談所ランキングで、40代の会員が実際にいるところから見てください。
決められないときは、決める前に話を聞く
そういうときは、比べるのをやめて、1か所で話を聞いてください。自分の職場の状況を説明して、何をどう足すべきかを人に整理してもらうほうが早いです。
入会を決める必要はありません。ラポールアンカーの無料カウンセリングのように、相談だけで帰れる窓口を使えば、聞くだけで終われます。
※オンライン相談に対応。在宅勤務の合間でも受けられます。
アプリは速い、相談所は確実、紹介は安い。35歳以上で結婚した夫婦の1位が見合い(26.9%)だったことを踏まえると、40代前後は相談所を軸にするのが合理的です。
出会う回数は自分で設計する|IBJ成婚白書2024が示すもの
結婚相談所の連盟である株式会社IBJが公開している成婚白書2024(PDF)に、結婚が決まって卒業した人と、結婚せずに辞めた人を比べた表があります。女性の中央値です。
| 項目 | 結婚が決まった女性 | 結婚せずに辞めた女性 |
|---|---|---|
| 在籍日数 | 246日(約8か月) | 411日(約13.5か月) |
| お見合い数 | 10件 | 4件 |
| 交際した人数 | 4人 | 1人 |
| 年齢 | 34歳 | 37歳 |
ここを読み違えないでください。結婚を決めた人のほうが、在籍期間は短いのです。長くいた人ほど結婚している、ではありません。
そして辞めた人は、13.5か月いてお見合い4件・交際1人。1年以上在籍して、会った回数が4回です。
この差は、年齢の差ではなく回数の差
同じ白書には年齢別の成婚率もあり、40〜44歳の女性は22.5%、45歳以上は15.7%と公開されています(IBJネットワーク全体の数字で、特定の相談所の数字ではありません)。
結婚した人と辞めた人を分けたのは、年齢差3歳よりも、お見合い10件と4件の差です。年齢は変えられませんが、回数は変えられます。
かつては職場がこの回数を自動で稼いでくれていました。週5日、顔を合わせるだけで接触が積み上がった。その装置が無いなら、回数は自分で設計するしかありません。
逆に言えば、設計さえすれば取り戻せる部分だということです。魅力を作り直すより、ずっと簡単だとわたしは思っています。
あなたの数字は、まだ1件も決まっていない
22.5%も15.7%も、すでに終わった人たちの集計です。あなたの分は、まだこの集計に入っていません。
今日の時点で、あなたのお見合い件数は0件かもしれない。でもそれは「向いていない」という意味ではなく、ただ、まだ始まっていないという意味です。
職場に出会いがないことは、確かにハンデです。でもハンデが分かっているなら、埋め方も決まります。埋め方は、この記事に全部書きました。
結婚した女性は8か月・お見合い10件、辞めた女性は13.5か月・4件。分けたのは年齢ではなく会った回数。職場という装置が無いなら、その回数は自分で作るしかありません。
職場に出会いがない人が今日できること|30分で終わります
ここまで読んで、明日から変えるのは無理だと思ったなら正解です。明日ではなく、今日の30分でできることだけ書きます。
- 最初の5分:自分がA(女性ばかり)・B(既婚者ばかり)・C(在宅)のどれかを決める
- 次の5分:カレンダーを開いて、来週の「会う枠」に1つ予定を入れる(空でいい)
- 次の10分:「出会いのための転職」を検討していたなら、その求人タブを閉じる
- 最後の10分:相性診断や無料相談を1つだけ申し込む
この4つで終わりです。今日じゅうに、入会も退職も決めなくていいです。
人と話すのがしんどい日は、診断だけでいい
在宅勤務が続いていると、人と話すこと自体に気力が要ります。その日に無料相談を申し込むのは、正直きついと思います。
そういう日は、誰とも話さずに終わるところから始めてください。ラポールアンカーのフィーリングテストのような相性診断なら、質問に答えるだけで終わります。
診断で何が変わるわけでもありません。ただ「今日、婚活の側に1回だけ手を伸ばした」という事実が残ります。止まっていた針が動くのは、そこからです。
※誰とも話さずに終わります。結果を見て閉じても大丈夫です。
職場が変わらなくても、来週の予定は今日変えられます。わたしが言いたいのは、それだけです。
①型を決める ②来週の枠を1つ入れる ③求人タブを閉じる ④診断か無料相談を1つ申し込む。仕事は今日、何も変えなくていいです。
職場に出会いがないときのよくある質問
出会いのために転職するのは、やっぱりダメですか?
ダメではありませんが、わたしは勧めません。求人票には未婚率も年齢構成も書かれておらず、入ってみないと分からない賭けだからです。しかも外れたとき、出会いと仕事の両方を失います。仕事そのものに不満があるなら、その理由で転職してください。それは止めません。
フルリモートを辞めて出社に戻せば、出会いは増えますか?
人と会う回数は増えます。ただしその職場に独身の同世代がいるかどうかは別問題です。出社に戻しても、周りが既婚者ばかりなら結果は変わりません。在宅で心が削られているなら出社を選ぶ理由になりますが、出会いのために戻すなら、その労力は外の場に使ったほうが確実です。
職場で出会って結婚する人は、今どれくらいいますか?
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査によると、2018年7月〜2021年6月に結婚した初婚どうしの夫婦のうち「職場や仕事で」知り合ったのは21.4%です。1992年調査の35.0%がピークでした。職場での出会いは、すでに5組に1組です。
女性ばかりの職場です。社外の人と接点を作るにはどうすれば?
社内の人脈を広げる方向は効きません。分母が変わらないからです。職場の外に、異性がいることが確実な場を1つだけ作ってください。習い事でも相談所でもアプリでも構いません。大事なのは種類ではなく、毎週その場に触れる枠を予定に固定することです。
在宅勤務だと、そもそも婚活する気力が湧きません。
気力の問題ではなく、通勤という強制力が外れたことが原因です。意思で動く設計になってしまったので、曜日と時間を固定してください。おすすめは、朝10分の連絡枠から始めることです。いちばん体力があるのは朝です。夜に回すと、疲れた日に全部飛びます。
職場の既婚男性に優しくされて、気持ちが揺れています。
在宅や孤独が続いているときほど、その優しさは大きく感じられます。ただ、その関係の先に結婚はありません。時間だけが過ぎます。わたしなら、その人を候補から外して、外に枠を作ります。気持ちの整理が難しいときは、この記事の最後に置いた関連記事を読んでください。
40代からでも、間に合いますか?
IBJ成婚白書2024では、40〜44歳の女性の成婚率が22.5%と公開されています。低く感じるかもしれませんが、同じ白書で結婚した人と辞めた人を分けていたのは、お見合い10件と4件という回数の差でした。年齢は変えられませんが、回数は今日から変えられます。
職場に出会いがないのは、あなたが選ばれない人だからではありません。会う場所が無いだけです。場所は、作れます。
- 総務省令和6年通信利用動向調査報告書(企業編)PDF(2026年9月20日確認)
- 国土交通省令和6年度テレワーク人口実態調査 調査結果(概要)PDF(同)
- 国立社会保障・人口問題研究所第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)(同)
- 同報告書グラフデータ(図表5-2-2・図表5-2-3)(同)
- 株式会社IBJ成婚白書2024(PDF)(同)
- Yahoo!知恵袋女性しかいない職場で働いてる25歳女です。(同)
- Yahoo!知恵袋出会いの多い職場ってありますか?(同)
- Yahoo!知恵袋在宅ワークの孤独感、どうしてますか?(同)









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