検索窓に「出会いがない アプリ以外」と打った指が、少し止まったと思います。
まわりは全員「とりあえずアプリ入れなよ」と言う。でも、あなたはもう一度考えたうえで、嫌だと思った。その感覚は、間違っていません。
- 出会いがないのは分かっている。でもマッチングアプリだけは使いたくない
- 身バレが怖い。顔写真を不特定多数に見られるのが、どうしても無理
- アプリを使わずに結婚した人なんて、もういないのでは、と不安になる
- アプリを使わなくても、結婚相手には出会えます。ただし「自然な出会い」を待つのはやめてください
- 選ぶ基準は「仕組みがあるかどうか」。相手の独身が書類で確認され、自分の情報が不特定多数に流れない場所を選ぶ
- その条件にいちばん近いのが自治体の結婚支援(AIマッチング)と結婚相談所。どちらも独身証明書の提出が必要です
- 東京都の公式サービスは登録料11,000円で2年間。滋賀県は15,000円で2年間。費用はアプリと大差ありません
- 手段を決めたあとに効くのは、会った人数。IBJの白書では成婚した女性のお見合い10件に対し、やめた女性は4件でした
アプリが嫌だなんて、わがままなんでしょうか
わがままではありません。むしろ、あなたが気にしていることは実際に起きうる話ばかりです。だから今日は、アプリをすすめる話は一切しません。
代わりに、アプリ以外の出会いを9つ全部テーブルに並べて、正直に採点します。きれいごとは書きません。習い事で出会おうとすると気まずい、という話もちゃんとします。
読みながら「わたしの場合はどうなんだろう」と思ったら、結婚相談所の無料カウンセリングで「自分の条件だと何人に会えるのか」を聞いてみるのがいちばん早いです。入会しなくても、人数だけ教えてもらえます。
※オンライン可・入会しなくて大丈夫です。人数と費用だけ聞いて帰る人もいます。
出会いがないけどアプリは嫌|その気持ちはわがままではありません
最初にここを片づけます。ここを飛ばして「でもアプリなら効率がいいですよ」と言われるから、読む気がなくなるんですよね。
実際に、こんな声が投稿されています
わたしが確認できた範囲で、実在する投稿を3つだけ引きます。作り話は入れません。
- Yahoo!知恵袋の投稿(2025年9月14日)では、「知り合いに見つからないようにしたい」という理由で、始められないまま止まっています
- 同じく知恵袋の投稿(2024年7月31日)は、一度使って会いもしたうえで「自分には合わないと思いました」。田舎住まいで平日休み、紹介も期待できないという状況です
- 別の投稿(2025年10月27日)は、3人と会って全員断り、「この人でもいいし、この人じゃなくてもいい」という感覚になってやめてしまった、という内容でした
3つめ、まさにわたしです。悪い人じゃないのに、どうしても気持ちが動かなくて
そこで自分を責めなくていいです。条件で並べられた人を順番に見ていく作業に、感情がついてこないのは普通のことです。あなたの恋愛感情が壊れているわけではありません。
避けたい理由を6つに分けると、全部「仕組みの話」でした
「なんとなく嫌」で終わらせると、代わりの場所を選べません。だから分解します。
| 避けたい理由 | これは気のせいか? | だったら次に選ぶ場所の条件 |
|---|---|---|
| 身バレが怖い | 気のせいではない。顔写真を不特定多数が見られる設計です | プロフィールが会員だけに公開される場所 |
| 既婚者や業者が混じる | 独身証明書の提出を必須にしていないサービスがある以上、起こりえます | 入口で独身を書類で確認する場所 |
| 写真を出したくない | 写真なしだと現実的に選ばれにくい設計です | 写真の公開範囲が限定されている場所 |
| やり取りが疲れる | 同時並行の文章のやり取りが前提の設計です | 会うまでの手順が決まっている場所 |
| 遊び目的が多い | 結婚以外の目的で登録できる設計のものがあります | 結婚が目的だと明示された場所 |
| 年齢で弾かれる | 検索条件で切られるのは事実です | 年齢だけで一覧から消えない紹介型の場所 |
こう並べると分かります。あなたが避けているのはアプリそのものではなく、「誰でも入れて、誰でも見られる」という設計です。だったら答えは簡単で、入口が狭くて、公開範囲も狭い場所を選べばいい。それだけの話でした。
責めるために書いている記事ではありません。逃げ道ではなく、通れる道を探しにきただけです
ここから先は、その条件で場所を選んでいきます。
- アプリを嫌だと思う理由は、ほぼ全部が「設計」への違和感でした
- つまり「あなたが変わる」必要はなく、設計の違う場所に移ればいいだけです
- ここで自分を責めて止まると、時間だけが減ります。それがいちばんもったいない
先に答え|アプリ以外でも出会えます。ただし自然な出会いは待たない
ここがこの記事でいちばん大事なところです。
アプリを避ける人の多くが、次に「自然な出会いがいい」と言います。気持ちは分かります。ただ、自然な出会いは、待っていても在庫が増えません。
国の調査で確かめてみます。国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年調査)の図表5-3では、2018年7月〜2021年6月に結婚した初婚どうしの夫婦が、どこで知り合ったかが出ています。
| 知り合ったきっかけ | 割合 | 自分の意思で増やせるか |
|---|---|---|
| 友人・兄弟姉妹を通じて | 25.9% | 増やせない(相手の都合) |
| 職場や仕事で | 21.4% | 増やせない(配属次第) |
| 学校で | 14.1% | 大人には使えない |
| ネット(SNS・アプリ等)で | 13.6% | 増やせる(今回は対象外) |
| 見合い結婚(見合い+結婚相談所) | 9.0% | 増やせる |
| サークル・習いごと/街なかや旅先 | 合わせて約10% | 増やせるが効率は低い |
友人の紹介が1位なんですね。わたし、もう何年も紹介されていません
そうなんです。そこが問題で、上位2つは自分でコントロールできません。友達が結婚して落ち着けば紹介は止まるし、職場は配属が変わればゼロになる。
一方で見合い結婚(見合い+結婚相談所)は9.0%。10組に1組です。しかもこれは自分の意思で今日から増やせる枠。ここが決定的な違いです。
つまり答えはこうなります。アプリを使わなくても結婚できます。ただし「自然に」ではなく「仕組みで」です。
- 結婚の入口で多いのは友人の紹介25.9%と職場21.4%。どちらも自分では在庫を増やせない枠
- 見合い・結婚相談所は9.0%。数は少ないけれど唯一、自分で増やせる枠です
- 「自然な出会いを待つ」は、増やせない枠だけで戦うという意味になります
アプリ以外の出会い9つを、4つの軸で正直に比較しました
軸は①会える人数 ②相手の独身・年収が確認されるか ③自分の身元がどこまで晒されるか ④費用の4つ。あなたが気にしているのは、たぶん②と③です。
| 出会い方 | 会える人数 | 相手の独身・年収の確認 | 自分の身元の晒され方 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 友人・知人の紹介 | 年に数人あれば多いほう | 友人の信用頼み。公的書類はなし | 友人には全部知られる。断ると気まずい | ほぼ0円 |
| 職場 | 配属が変われば0人 | 自己申告のみ | 社内全員に知られる。失敗すると逃げ場がない | 0円 |
| 習い事・趣味 | 教室の規模次第。異性が0のことも | なし | 顔・本名・生活圏が知られる | 月数千〜2万円程度 |
| 社会人サークル | 月に数人〜十数人 | なし(既婚者を止める仕組みの公表は確認できず) | 顔出し前提のことが多い | 会費 数千円 |
| 街コン・婚活パーティー | 1回で10〜20人と話せる | 本人確認はある。独身証明書は必須ではない | その日会う人にだけ | 1回 0〜8,000円程度 |
| 婚活バスツアー | 1回で十数人 | 主催による(横断的な公式資料は確認できませんでした) | 丸一日同行する | 1回 数千円〜1万円台(公式の横断集計なし) |
| 自治体の結婚支援・AIマッチング | 登録者数次第(東京都は登録約17,000人) | 独身証明書・本人確認・年収書類が必須 | 登録者だけが見る。不特定多数には出ない | 東京都11,000円/2年、滋賀県15,000円/2年 |
| 結婚相談所 | 連盟の規模次第。申込数は毎月決まっている | 独身証明書ほか最大6種類の書類 | 会員向けのみ。検索エンジンには出ない | 1年総額20万円台〜60万円台 |
| お見合い(仲人・親戚) | 年に数件 | 仲人が確認。書類の有無は相手次第 | 親戚・近所に知られる | 謝礼程度 |
気づいてほしかったのは、まさにそこです。書類があるかないかで、場所の性質は変わります
自治体と結婚相談所だけ、入口で書類を出させています。これが「アプリは嫌」という人にとって、いちばん効く違いです。
- 身バレが理由なら3列目(身元の晒され方)だけ見てください。友人・職場・習い事は、ここが最悪です
- 既婚者が理由なら2列目。書類がある2つ以外は、全部が自己申告です
- 費用で諦めないでください。自治体は2年で11,000〜15,000円。アプリの月額と大差ありません
アプリ以外の出会い①友人の紹介と職場|自分では増やせない
データ上の1位と2位なのに、いちばん頼れないという話をします。
紹介が止まる理由ははっきりしていて、紹介する側にリスクがあるからです。うまくいかなかったとき、紹介した人が両方から気まずくなる。だから30代を過ぎると、紹介は急に減ります。
職場の人、いいなと思ったことはあるんです。でも動けませんでした
正しい判断だったと思います。わたしなら、職場は「来たら受ける」枠に置いて、自分から探しにいく場所にはしません。
そのうえで紹介は、待つのではなく一言だけ更新しておくのが現実的です。「わたし、まだ結婚したいと思ってる」と、年に1回でいいので既婚の友人に言っておく。人は、言われていない情報を思い出しません。
- 紹介は「待つ」ではなく「思い出してもらう」。既婚の友人3人に、今の気持ちを一度だけ伝えておく
- 職場は自分から動く場所にしない。来たら受ける枠に置くのが安全です
- どちらも在庫が増えないので、メインの手段にはできません。ここは補助にとどめる
アプリ以外の出会い②習い事・趣味・社会人サークル|気まずさは残る
ここはきれいごとを書きません。「趣味を楽しんでいたら自然に出会えますよ」という記事を読んで動いた人が、いちばん消耗しているのを知っているからです。
「出会い目的」で始めると、二重に苦しくなる
理由は2つあります。ひとつはその場にいる人は出会いを目的にしていないこと。目的が違う人だけがいる場所で相手を探すのは、単純に効率が悪いです。
もうひとつは、バレたときに居場所がなくなること。習い事は同じ人と何ヶ月も顔を合わせます。誰かに好意を示して断られたあとも、来月も再来月も通うことになる。逃げ場がありません。
陶芸を始めたんですけど、参加者が女性ばかりで。何をしているんだろうと思いました
その徒労感は、あなたのせいではありません。異性が何人いるかは、始める前には分からないからです。出会いを目的にするなら、人数が事前に分かる場所を選ぶほうが筋が通っています。
先ほどの国の調査でも、「サークル・クラブ・習いごとで」と「街なかや旅先で」を合わせて約10%。ゼロではありませんが、ここだけで戦うには細い道です。
それでも習い事を選ぶなら、条件はひとつだけ
わたしなら、出会えなくても続けたいものだけやります。それなら外れても損になりません。
逆に言うと、「出会えなかったらやめる」と思っている習い事は、最初からやらないほうがいいです。お金と時間と、自己嫌悪だけが残ります。
- 始める基準は「出会えなくても続けたいか」。これだけで判断してください
- 婚活の本体にはしない。習い事は暮らしの楽しみ、婚活は別で仕組みを持つ、と分けるのが現実的
- 同じ場所に通い続ける以上、断られたあとも通うことになります。そこまで想像してから始める
アプリ以外の出会い③街コン・パーティー|独身証明書は必須ではない
「アプリは嫌だから、リアルのパーティーで」と考える人はとても多いです。ここは正直な話をします。
良い点ははっきりしていて、1回で10〜20人と直接話せる。文章のやり取りが苦手な人には、これは大きい。写真も要りません。
ただ、あなたが気にしている②の軸は満たしません。大手のIBJ Matching(旧PARTY☆PARTY)の公式ページに、こう書かれています。「現在、婚活パーティーの参加に独身証明書の提出を必須としている運営会社はほとんどありません」。
その代わり、運転免許証や健康保険証などによる本人確認は受付で実施していると明記されています。つまり「この人は本人です」までは確認されるけれど、「この人は独身です」までは書類で確認されていない、ということです。
多くの人が誤解しています。ここを知っているだけで、あなたの婚活は他の人より正確になります
パーティーを使うなとは言いません。ただ、「本人確認はある/独身確認はない」と分けて理解してください。
婚活バスツアーも同じ系統ですが、全国の主催者を横断して条件を確認できる公式資料は見つけられませんでした。参加するなら主催者ごとに条件を読むしかありません。
パーティーそのものが合うかどうかは、婚活パーティーがひどいと言われる理由をまとめた記事のほうが詳しいので、そちらを読んでから決めてください。
- 独身証明書の提出が必須かを、申込ページで先に確認する(必須でないことが多いです)
- 本人確認の方法が書かれているか。書いていない主催は避ける、でいいと思います
- 人数は稼げるが、相手の独身は保証されない。ここを了解したうえで使うなら、有効な手段です
アプリ以外の出会い④自治体の結婚支援|身元が確かで費用も安い
ここが今日いちばん伝えたい章です。知られていないのが、本当にもったいない。
37道府県にセンター、32府県がAIマッチングを導入しています
こども家庭庁が公開している令和6年度 行政事業レビュー公開プロセスの説明資料に、都道府県ごとの設置状況の一覧が載っています。令和5年度末時点で、結婚支援センターの設置は37道府県、AIマッチングシステムの導入は32府県。一覧には設置年度まで載っています。
同じ資料には実績も書かれていて、令和2年度でマッチング数32,018組、成婚数1,748組。秋田県では交際転換率が21.2%から43.9%に、愛媛県では引合せ実施率が13%から29%に上がったと記載されています。
歴史が長いのは愛媛県です。愛媛県庁の公式発表によると、えひめ結婚支援センターは平成20年11月に開設され、平成30年12月26日時点で累計の結婚報告が1,000組(自主申告分)に達しています。
わたしも調べるまで、ここまで整備されているとは思っていませんでした。知られていないのが本当にもったいない
入口の条件が、あなたの希望とほぼ一致します。
東京都「TOKYO縁結び」を公式で確認しました
東京都のAIマッチングシステムの公式ページに書かれている内容を、そのまま表にします。
| 項目 | 公式に書かれている内容 |
|---|---|
| 登録料 | 11,000円(税込)。活動開始日の翌月1日から2年間 |
| 対象 | 18歳以上の独身者で、東京都内に在住・在勤・在学している人 |
| 必要書類 | 写真付き本人確認書類/独身証明書/年収を確認できる書類(源泉徴収票など)/プロフィール掲載用写真/誓約書 |
| 仕組み | EQアセスメント(価値観診断テスト)を受け、価値観をもとにAIが相性の良い人を紹介 |
| 開始時期 | 令和6年9月20日から本格開始 |
| 実績(令和8年8月31日現在) | 申込数 約39,000人/登録者数 約17,000人/成婚 316組 |
注目してほしいのは必要書類に独身証明書と年収確認書類が入っていることです。ここが、あなたが避けていた「誰でも入れる」設計との決定的な差になります。
そして2年間で11,000円。月あたり約460円です。アプリの月額より安い計算になります。
滋賀県「しが結」も、独身証明書で確認しています
同じ設計が他県にもあります。滋賀県の公式ページから、そのまま引きます。
| 項目 | 公式に書かれている内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 15,000円(2年間有効)。月会費・成婚料は無料 |
| 対象 | 県内在住・在勤、または滋賀県に興味や移住希望がある人/年齢が概ね50歳まで |
| 独身確認 | 本籍地のある市町村発行の独身証明書で確認 |
| 流れ | 仮登録 → 本人確認面談(オンラインまたは対面)→ 会費入金・書類提出で活動開始 |
| 提供開始 | 2026年4月1日 |
確認できた自治体しか書かないと決めています。確かめていないことを書くと、あなたの判断が狂うからです
公式ページで料金と必要書類を直接確認できたのが、この2つでした。他県のことは、わたしが確かめていないので書きません。
あなたがすべきことは1つで、「◯◯県 結婚支援センター」で検索して、自分の県の公式ページを開く。市町村のサイトに載っていることもあります。上の2県と似た条件なら、まず候補に入れていいと思います。
独身証明書は1通300円。これが効いています
「独身証明書」と聞くと大げさに感じますが、横浜市の公式ページによると手数料は1通300円。民法732条の「重婚の禁止」の規定に抵触しないことを証明する書類で、本籍地のある市区町村に請求します。郵送でも取れます。
300円で何が変わるか。300円払って役所に行く気がない人は、この場所に入ってこないということです。手間が入口のフィルターになっている。あなたが探していたのは、たぶんこれです。
- 自分の都道府県にあるとは限りません。令和5年度末時点で設置は37道府県でした
- 在住・在勤などのエリア条件、滋賀県のように年齢の上限がある場合があります。自分の県の公式ページで確認してください
- 登録者数はアプリより少ないです。ここは正直な弱点。だから自治体だけに絞らないほうがいい、というのがわたしの考えです
アプリ以外の出会い⑤結婚相談所|アプリを避けたい人に向く理由
ここも、気合いや本気度の話は一切しません。書類と公開範囲の話だけします。
入口で、最大6種類の書類を出します
IBJ(日本結婚相談所連盟)の公式ページに、入会審査で必要な書類が明記されています。
- 独身証明書(独身であることの証明)
- 収入証明書(源泉徴収票または納税証明書)
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
- 現住所証明書(発行から3ヶ月以内の住民票)
- 卒業証明書(短大以上の学歴がある場合)
- 国家資格の免許証(医師など該当職種のみ)
同じページには「結婚相談所では、こういったトラブルを未然に防ぐために独身証明書の提出が必要」と書かれています。既婚者が紛れ込む前提で、入口を設計しているということです。
プロフィールは、不特定多数に公開されません
もうひとつが公開範囲です。相談所のプロフィールは同じ連盟に入会した会員だけが見られる仕組みで、検索エンジンには出てきません。
つまり、あなたの写真を見る人は同じように書類を出して入会した人だけ。身バレが理由でアプリを避けていたなら、ここが一番の答えになります。
お金は高いですよね。それだけが引っかかっています
正直に言うと、高いです。各社の公式料金ページで確認した範囲で、1年間の総額は20万円台から60万円台。自治体の11,000円とは桁が違います。
ただ、料金の幅がとても広いのも事実です。月会費が1万円を切るところもあれば、成婚料が0円のところもある。「相談所=60万円」と思って諦めるのは、いちばんもったいないです。
アプリと相談所の違いをもっと細かく知りたい人は、結婚相談所とマッチングアプリの違いを5つの軸で比べた記事にまとめています。併用を考えている人は併用のメリットと注意点の記事のほうが向いています。
金額が気になるなら、無料カウンセリングで「自分の条件で何人に会えるのか」と「1年でいくらか」を聞いてしまうのが早いです。数字が出れば、高いか安いかを自分で判断できます。
※オンライン可。入会の意思がなくても、人数と総額だけ聞いて帰って大丈夫です。
- 向く人:身バレが理由でアプリを避けている人。公開範囲が会員内に限られます
- 向く人:既婚者や業者が不安な人。独身証明書を含む書類が入口で必須です
- 向かない人:今年はどうしても費用を出せない人。その場合は先に自治体を見てください
自治体と結婚相談所はどちらから始める?|迷ったときの決め方
2つとも条件は満たします。だから迷います。わたしの考えを書きます。
| 比べるところ | 自治体の結婚支援 | 結婚相談所 |
|---|---|---|
| 費用 | 2年で11,000〜15,000円 | 1年で20万円台〜60万円台 |
| 独身の確認 | 独身証明書が必要 | 独身証明書が必要 |
| 公開範囲 | 登録者のみ | 会員のみ |
| 会える人数 | 県内の登録者数まで | 連盟の規模まで |
| サポート | 基本は自分で進める | 担当者がつく(会社による) |
| エリア制限 | 在住・在勤などの条件あり | 基本はなし |
いいと思います。むしろ、迷っている時間のほうが高くつきます
費用が11,000円なら、試す金額としては低いほうです。わたしなら、こう決めます。
- 今年の予算が数万円までなら、まず自治体。登録して、動かしながら考える
- エリア条件に当てはまらない、または40代で時間を優先したいなら、相談所の無料カウンセリングで人数を確認してから決める
- どちらも先に独身証明書を1通取っておく。300円で、両方の入口が開きます
- 費用で迷うなら自治体から。2年で11,000円は、試す金額としては低いです
- 時間で迷うなら相談所。担当者がつくぶん、会うまでが速い設計になっています
- どちらも独身証明書が要るので、迷っている今日のうちに1通取ってしまうのが合理的です
手段を決めたあとに効くのは「何人に会ったか」だけでした
ここまで場所の話をしてきました。最後に、場所を決めたあとの話をします。
株式会社IBJの「成婚白書2024」に、成婚した人とやめていった人を並べた数字があります。IBJネットワーク全体の数字で、特定の相談所の数字ではありませんが、傾向としてはっきりしています。
| 項目(女性・中央値) | 成婚した人 | 成婚せずに退会した人 |
|---|---|---|
| 在籍日数 | 246日(約8ヶ月) | 411日(約13.5ヶ月) |
| お見合い数 | 10件 | 4件 |
| 交際した人数 | 4人 | 1人 |
| 申込数 | 24件 | 10件 |
| 年齢 | 34歳 | 37歳 |
ここを読み違えないでください。やめた人のほうが、長くいます。13.5ヶ月いて、お見合い4件、交際1人でやめている。つまり在籍期間が短いから成婚できなかったのではなく、会っていないまま時間だけが過ぎたということです。
アプリを入れるかどうかで半年悩んだとしたら、その半年は、この表でいうと「在籍しているのに会っていない期間」と同じです。責めているのではありません。手段で悩んでいる時間は、一人も会っていない時間としてカウントされる、という事実だけ持ち帰ってほしいのです。
同じ白書の別の表では、40〜44歳女性の成婚率は22.5%、45歳以上は15.7%。低く見えるかもしれません。でも上の表を思い出してください。分かれ目は年齢そのものより、お見合い10件と4件の差でした。年齢は変えられませんが、この差は今日から変えられます。
会う数を無駄にしないために、先に自分のタイプを知っておく
会う数を増やすと決めたとき、次に効くのが誰に会うかの精度です。合わない人に10回会っても、疲れるだけで終わります。
そこで役に立つのが、相性の傾向を先に見ておくこと。ラポールアンカーのフィーリングテストは無料で受けられて、自分がどんなタイプと合いやすいかが出ます。入会しなくても受けられるので、手段を決める前の材料として使えます。
※登録不要で受けられます。結果だけ見て、あとで判断して大丈夫です。
アプリを使って疲れてしまった経験がある人は、アプリ疲れからの立て直し方をまとめた記事も合わせて読んでみてください。「使いたくない」と「使って疲れた」は、対処がまったく違います。
- やめた人は、長く在籍して、お見合い4件で終わっている。時間ではなく回数が分かれ目でした
- 40〜44歳女性の成婚率22.5%は「78%が失敗する」ではなく「行動量で動く数字」です
- あなたの数字は、まだ1件も決まっていません。ここからどう積むかの話です
アプリを使わずに今日できる一歩は、3つだけです
長い記事になりました。最後は、今日中にできることだけ置いて終わります。
- 「◯◯県 結婚支援センター」で検索して、自分の県の公式ページを開く。あるかないか、条件に当てはまるか。5分で分かります
- 独身証明書の取り方を、本籍地の市区町村サイトで確認する。1通300円、郵送でも取れます。これが自治体にも相談所にも共通の入口になります
- 結婚相談所の無料カウンセリングで、人数と総額だけ聞く。「自分の条件だと何人に会えますか」「1年でいくらですか」。この2つだけで十分です
1つでいいです。1つでも動けば、今日は「誰にも会っていない日」ではなくなります
わたしは、あなたにアプリを使ってほしいとは思っていません。嫌だと思ったものを無理に使う婚活は、続かないからです。でも、嫌なものを避けたまま止まってしまうのは、もっと違うと思っています。
アプリ以外の道は、ちゃんとあります。37道府県に公的な仕組みがあって、300円の書類で入口が開く。知らなかっただけで、あなたが行ける場所は残っています。
どこから始めるか決めきれないなら、無料カウンセリングで人数だけ聞いて、判断材料にしてしまうのが早いです。数字を見てから「やっぱり自治体にします」でも、まったく問題ありません。
※その場で決めなくて大丈夫です。聞いた数字を持ち帰って比べてください。
- 予算数万円まで → 自分の県の結婚支援センターを検索
- エリア条件に合わない・時間を優先 → 相談所の無料カウンセリングで人数を確認
- どちらにしても → 独身証明書を1通(300円)取りに行く
アプリ以外で出会いを探す人のよくある質問
- 自治体の結婚支援は、どの都道府県にもありますか?
ありません。こども家庭庁の行政事業レビュー資料によると、令和5年度末時点で結婚支援センターを設置しているのは37道府県、AIマッチングシステムの導入は32府県です。同資料の一覧では東京都・神奈川県・愛知県・大阪府などが「なし」と記載されていますが、東京都はその後、令和6年9月20日にTOKYO縁結びを開始しています。自分の県の状況は公式ページで確認してください。
- 自治体の結婚支援は無料ですか?
無料ではない自治体もあります。公式ページで確認できた例を挙げると、東京都のTOKYO縁結びは登録料11,000円(税込)で2年間、滋賀県のしが結は15,000円で2年間有効(月会費・成婚料は無料)です。自治体によって条件が違うので、他県のことは断定できません。
- 独身証明書はどこで、いくらで取れますか?
横浜市の公式ページによると、手数料は1通300円。本籍地のある市区町村に請求します(横浜市の場合は市内に本籍があれば、どの区役所でも請求可)。民法732条の「重婚の禁止」に抵触しないことを証明する書類で、本人のみが請求でき、代理人は請求できません。郵送請求に対応している自治体も多いです。手数料は自治体によって異なる可能性があるので、本籍地のサイトで確認してください。
- 婚活パーティーなら、相手が独身かどうか確認されていますか?
書類での確認は、多くの場合されていません。IBJ Matchingの公式ページには「現在、婚活パーティーの参加に独身証明書の提出を必須としている運営会社はほとんどありません」と明記されています。ただし運転免許証や健康保険証などによる本人確認は実施されているとのことです。「本人確認はある/独身確認は書類ではない」と分けて理解しておくと安全です。
- 結婚相談所は、いくらくらいかかりますか?
各社の公式料金ページで確認した範囲では、1年間の総額で20万円台から60万円台と幅があります。月会費が1万円を切る会社もあれば、成婚料が0円の会社もあり、「相談所=高額」と一括りにはできません。金額の見当をつけるだけなら、無料カウンセリングで「1年でいくらか」を聞くのが確実です。詳しい比較はアプリとの違いをまとめた記事も参考にしてください。
- 40代でも、アプリ以外で結婚できますか?
IBJ『成婚白書2024』では、40〜44歳女性の成婚率は22.5%、45歳以上は15.7%(IBJネットワーク全体の数字)。低く感じるかもしれませんが、同じ白書の別の表では、成婚した女性のお見合いが10件、成婚せず退会した女性は4件でした。分かれ目になっていたのは年齢そのものより会った件数です。手段を選んだあとに、どれだけ会うかで動く数字だと考えてください。
- 国立社会保障・人口問題研究所『第16回出生動向基本調査 結果の概要』(図表5-3 夫と妻が知り合ったきっかけ)
- こども家庭庁『令和6年度 行政事業レビュー公開プロセス 説明資料 地域少子化対策強化事業』(結婚支援センター・AIマッチング設置状況)
- 東京都『TOKYOふたりSTORY』AIマッチングシステム(TOKYO縁結び)
- 東京都生活文化局『結婚支援マッチング事業Q&A』
- 滋賀県『オンライン型結婚支援センター「しが結」について』
- 愛媛県『「えひめ結婚支援センター」の成婚報告数1,000組の達成について』
- 横浜市『独身証明書を窓口で請求する』
- IBJ『結婚相談所の入会審査とは?必要な条件と書類を徹底解説』
- IBJ Matching『婚活パーティーに独身証明書って必要?』
- 株式会社IBJ『2024年 IBJ成婚白書』
- Yahoo!知恵袋の投稿(2025年9月14日・身バレが怖くて始められない)
- Yahoo!知恵袋の投稿(2024年7月31日・使ってみたが合わなかった)
- Yahoo!知恵袋の投稿(2025年10月27日・会っても好きになれない)
確認できなかったことも書いておきます。婚活バスツアーと社会人サークルについては、全国を横断して参加条件や費用を確認できる公式資料が見つかりませんでした。また、東京都のTOKYO縁結びについて、登録料以外の月会費・成婚料の有無は公式ページに記載がありませんでした。
あわせて読みたい

















コメント